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「テイルズウィーバー」の次期大型アップデート「エピソード3」についてインタビュー。キャラクター育成環境を大幅に改善し,さらに遊びやすく
ネクソンがサービス中のMMORPG「テイルズウィーバー」にて,2013年8月に大型アップデートが行われ,「エピソード3」が実装される。これは,純粋にエピソード2の続きとなるアップデートというだけでなく,「新生エピソード1」としても位置付けられており,さまざまな点で大きくリニューアルされる内容になっているのだという。
今回,本アップデートについて開発スタッフにインタビューする機会を得られたので,5月27日に行なわれたオフラインイベント「テイルズウィーバー ファン感謝祭 2013」での発表を軸に,その内容を探っていきたい
4Gamer:
本日はよろしくお願いします。
まずはお三方の自己紹介をお願いします。
シム・キフン氏(以下,シム氏):
開発チームの室長を務めている,シム・キフンです。テイルズウィーバーでは,ゲーム全体のディレクションを担当しています。
ク・チャンヘ氏(以下,ク氏):
グラフィック室のチーム長を務めています。主にアートディレクターを担当しており,今回のアップデートでもコンセプトアート作りから,ゲーム内のグラフィックスの描き起こしまで行なっています。
イ・スンボ氏(以下,イ氏):
私は企画パートのパート長で,エピソード3では,新エリア“月の島”をメインで担当しました。
4Gamer:
シムさんは,5月27日に行なわれたオフラインイベントの会場にも足を運ばれたそうですが,実際にご覧になられて,感想はいかがでしたか?
シム氏:
オフラインイベントに参加したのは3回目になりますが,自分達が開発に携わったゲームを大勢の人達が楽しんでくれていることを実感でき,とても嬉しかったです。これからも一層頑張って開発していきたいと,改めて身が引き締まる思いがしました。
4Gamer:
イベントでは,8月からエピソード3がスタートすることが発表されました。このアップデートは,エピソード2完結後の話になる一方で,“新生エピソード1”という位置付けで展開されるとのことですが,まずはこの基本コンセプトからお聞かせください。
シム氏:
はい。テイルズウィーバーの大型アップデートでは,新エリアやストーリー,そしてキャラクターなどを追加してきましたが,それは今回も同様です。ただ今回は,新規プレイヤーにとっての育成環境の改善や,長年の課題だった根幹システムの改修など,多岐にわたる変更も行っています。そこで,ストーリーが一区切りを迎えるタイミングでもあったので,リニューアルの意味を込めて新生エピソード1と発表させていただきました。
4Gamer:
なるほど。目玉になるのは,新キャラクターの「イソレット」かと思いますが,これは新生エピソード1の開始と同じタイミングで実装されるのでしょうか。
イ氏:
はい。イソレットを使用するための条件はこれといってなく,ベテランプレイヤーから新規プレイヤーまで,誰でもすぐに使えるようになります。
4Gamer:
オフラインイベントでも紹介されましたが,改めてイソレットの特徴を教えてください。
イ氏:
イソレットは,テイルズウィーバーの原作小説「ルーンの子供たち 冬の剣」における,ヒロイン的なキャラクターです。近接物理攻撃特化タイプの“双剣術ティエラ”,汎用タイプの“神聖チャント”という,2種類の戦闘スタイルが用意されているので,キャラクター作成時にどちらかを選択することになります。
4Gamer:
それぞれのタイプで,初心者向けやベテラン向けといった区別はあるのでしょうか。
イ氏:
とくにはありません。ティエラのほうが攻撃に特化しているので,分かりやすい性能ではあるかもしれませんが,神聖チャントでも攻撃力は十分にありますから,好みのタイプを楽しんでいただいて大丈夫です。
4Gamer:
戦闘面での特徴としては,ティエラの二刀流で,左右の手に別々の武器を装備できることが挙げられていましたが,これは具体的にどういったメリットがあるのでしょう。
イ氏:
まず左手の武器があるぶん,ほかのキャラクターよりも若干攻撃力が高くなるというのが大きな利点ですね。その代わり,武器を2つ入手しなければ真価を発揮できないということでもあるので,キャラクター育成の面では大変かもしれません。
4Gamer:
労力のぶん,見返りも大きいというわけですか。
イ氏:
そうです。あとは,片方の武器は物理攻撃用,もう片方は魔法武器用といった感じで装備すると,魔法剣士チックなプレイスタイルが可能になるのも特徴になります。
4Gamer:
そのほか,イソレットの開発時に苦労した点はありますか。
イ氏:
苦労したのはデザインですね。イソレットは原作小説に登場しているキャラクターですが,コンセプトアートなどの絵素材が存在していません。読者それぞれの頭の中に,イソレットを思い描いたイメージがあるはずなので,そこから大きく外れないように気をつかいました。
ク氏:
剣術の達人という男性的な要素と,20代の女性らしい落ち着いた雰囲気を持ち合わせているキャラクターなので,ほかのキャラクターと比べて大人びたシルエットになるように意識しています。個人的には,髪の片側が長く垂れているところにこだわって描いたので,プレイ時はぜひ注目してみてください。
4Gamer:
続いて,新生エピソード1で追加されるエリアの1つ,「月の島」について聞かせてください。
ク氏:
月の島は人里離れた群島で,「記憶島」「沈黙島」「祈願島」「喪失島」の4つのエリアで構成されています。大陸の文化の外にある島ということで,独特の雰囲気を表現できるよう,古代ギリシャの景観や建築様式をモチーフにしているのがデザイン上の特徴になりますイ氏:
レベル200以上のキャラクターであることが入場条件になりますので,フィールドエリアにはレベル200代前半を対象とした強さのモンスターが登場します。これまで頑張ってキャラクターを育ててきた人にとって,新たな冒険の場となるでしょう。
4Gamer:
ハイレベル向けなんですね。レイドボスも登場するとのことですが,やはりこれもかなり強力なものになるのでしょうか。
イ氏:
ええ。目安としては,レベル200~265のキャラクターが15~20名協力して,倒せるかどうかといった感じになります。討伐時の報酬は現在調整中ですが,それとは別に,ほかでは手に入らない特別な称号を用意する予定です。
シム氏:
一方で月の島には,初心者に向けたコンテンツも用意してあります。
4Gamer:
レベル200以上で初心者ですか?
シム氏:
ええ。詳しくは後ほど紹介しますが,新生エピソード1で追加される「ネニャフル魔法学院」により,低~中レベル帯の育成環境が大幅に改善されます。これにより,初心者のプレイヤーでも,ハイレベルに到達しやすくなるんです。
ただ,それは見方を変えると,冒険に必要なノウハウやテクニックを身に付ける期間が不足してしまうということにもなるので,幅広いプレイヤーが楽しめるように,ハードルを下げたコンテンツも用意しているのです。
4Gamer:
なるほど。
シム氏:
具体的には,3種類のミッションが用意されていて,そのうち2種類が初心者向けの内容になります。キャラクターの能力というよりは,操作の正確さや立ち回りが重視されるような感じですね。
残りの1つは,キャラクターの強さとプレイヤースキルの両方が求められる,既存プレイヤーにとっても手ごたえのある内容となっています。
4Gamer:
レベルで入場制限はあるものの,やりこんだプレイヤーにだけ向けた新マップではないんですね。
ところで,月の島は原作小説にも登場しています。今回「月の島に行くことになる」と聞くと,例えばボリスとナウプリオンの再会など,原作の続きを描くようなイベントを期待する人もいると思うんです。ゲーム内のストーリーは,原作と直接リンクしているわけではないと思いますが,そういったイベントは用意されるのでしょうか。
イ氏:
残念ながら,ナウプリオンの家は残されていますが,彼は島から旅立った後という設定なので,直接会うことはできません。ただ,おっしゃるとおり,ゲーム内の世界設定や背景などは原作小説にちなんでいますし,ゲーム内のストーリーは原作の著者であるジョン・ミンヒさんが監修を行なっているので,今後,原作に関わるイベントが実装される可能性はあります。
4Gamer:
あ,原作者自ら監修されているんですか。であれば,そういった原作ファン向けのコンテンツの実装も期待したいです。
4Gamer:
少しお話が出ましたネニャフルについてもお聞きします。こちらも「ルーンの子供たち デモニック」で登場した舞台になりますが,どういったコンテンツになるのでしょう。
シム氏:
簡単に言ってしまうと,新規キャラクターをレベル200まで手早く育成するための施設です。テイルズウィーバーは長年サービスを続けてきたタイトルなので,ハイレベル向けのコンテンツが充実しています。ただ,新しく始めようとしても,そこに到達するまでに長い時間がかかるので,途中であきらめてしまう人もいるんです。
4Gamer:
長年サービスを続けているオンラインRPGにつきものの悩みですね。
シム氏:
ええ。そこで,新規キャラクターの育成をフォローする仕組みを作りたかったのですが,単純に「経験値を○倍」みたいな形にしても面白くないので,原作小説にも登場しているネニャフルを絡めてみることにしました。
イ氏:
ここでは,さまざまな講義やクエストを受けることで,報酬として経験値やアイテムが獲得できます。ソーシャルゲーム風のミニゲーム要素が取り入れられていたり,学友のNPCとイベントが発生したりするので,従来のように戦闘に明け暮れてレベルを上げていかなくても,楽しみながらハイレベルを目指せるようになっています。
4Gamer:
レベルアップのスピードは,従来比でどのぐらいになるのでしょう。
シム氏:
少なくとも2~3倍にはなります。頑張れば,レベル1から200まで1週間程度で到達してしまうかもしれません。
4Gamer:
それは早い! NPCとのイベントがあるので,これまでのキャラクターでも講義を受けたいという人もいるかと思うのですが,レベル200以上であっても学院生活を送ることはできるんですか?
シム氏:
いえ,レベル200を越えると,ネニャフルに入れなくなるので,ベテランプレイヤーでイベントを見たい場合は,新しくキャラクターを作成してもらうことになります。今回,イソレットが実装されますから,学院内は彼女で溢れ返るのではないでしょうか(笑)。
4Gamer:
なるほど(笑)。
そういえば,今回,月の島やネニャフルが実装されることに合わせて,従来のエピソード1,エピソード2が遊べなくなると発表されています。新生エピソード1という位置付けから,そういった形になっているのかと思うのですが,なぜあえて遊べなくしてしまうのでしょう。
シム氏:
それには理由があります。今回,ネニャフルのクエストなどを導入するために,マップのモンスター配置などを変更しているので,従来のエピソードをプレイしようとすると,ちぐはぐな難度設定になってしまうんです。なので,思い切って従来のエピソードは今後回想モードで見られるようにして,新しいエピソードを展開していくことにしました。
その代わりというわけではありませんが,キャラクター育成の環境は大幅に改善しましたので,新規プレイヤーでもかなり遊びやすくなるかと思います。
4Gamer:
オフラインイベントでは,「ソードアート・オンライン」とのタイアップも発表されていました。実際に開発作業を行ってみて,感想はいかがでしたか?
ク氏:
ソードアート・オンラインは韓国でも人気が高く,開発スタッフの中にもファンがいるので,作っていて盛り上がりました。オンラインゲームが舞台のアニメなので,テイルズウィーバーとの親和性も高く,満足のいくコンテンツができたと思っています。
4Gamer:
タイアップといっても,アバターアイテムを追加するだけでなく,ボスモンスターが用意されていたりと力が入っていますね。
日本運営チーム 嶋村 昭彦氏(以下,嶋村氏):
ええ。ボスを最初に倒したキャラクターは,特別な称号がもらえたりと,ソードアート・オンラインのキリト的な役割も演じることができます。
4Gamer:
難度はどのぐらいになるのでしょう。
嶋村氏:
専用エリアは下層,中層,上層,最上層の4つに分かれていて,それぞれ対象レベルが違います。ざっくり分けると,下層はLv1~100,中層はLv100~150,上層はLv150~200代前半,最上層はそれ以上といった感じですね。今回のタイアップはグラフィックスにもこだわっているので,細かい部分もぜひ注目してもらいたいです。
4Gamer:
もう1つ,発表会で大きな反響があったのは,「ベンヤ」がプレイアブルキャラクターとして登場するということです。実装は「2014年の早い時期」とのことで,まだ先になりますが,現時点で何か公開できる情報があれば教えてもらえませんか?
シム氏:
あまりお話できることがないので難しいですね(笑)。
ベンヤは元々幽霊として登場していましたが,ファンの皆さんの要望が多く,改めてプレイアブルキャラクターとして実装することにしました。彼女は,とある経緯で生身の人間に生まれ変わることになるのですが,その時に,コンセプトアートの後ろに描かれているリングがキーアイテムになるという設定です。
4Gamer:
一緒に描かれている鎌は武器でしょうか?
シム氏:
そうですね。この鎌は近距離攻撃タイプの武器になります。そのほかにも,魔法による遠距離攻撃タイプと,補助タイプを含めた3種類のスタイルが実装される予定です。これ以上はまだお話できません!
今回,本アップデートについて開発スタッフにインタビューする機会を得られたので,5月27日に行なわれたオフラインイベント「テイルズウィーバー ファン感謝祭 2013」での発表を軸に,その内容を探っていきたい
4Gamer:
本日はよろしくお願いします。
まずはお三方の自己紹介をお願いします。
シム・キフン氏(以下,シム氏):
開発チームの室長を務めている,シム・キフンです。テイルズウィーバーでは,ゲーム全体のディレクションを担当しています。
ク・チャンヘ氏(以下,ク氏):
グラフィック室のチーム長を務めています。主にアートディレクターを担当しており,今回のアップデートでもコンセプトアート作りから,ゲーム内のグラフィックスの描き起こしまで行なっています。
イ・スンボ氏(以下,イ氏):
私は企画パートのパート長で,エピソード3では,新エリア“月の島”をメインで担当しました。
4Gamer:
シムさんは,5月27日に行なわれたオフラインイベントの会場にも足を運ばれたそうですが,実際にご覧になられて,感想はいかがでしたか?
シム氏:
オフラインイベントに参加したのは3回目になりますが,自分達が開発に携わったゲームを大勢の人達が楽しんでくれていることを実感でき,とても嬉しかったです。これからも一層頑張って開発していきたいと,改めて身が引き締まる思いがしました。
4Gamer:
イベントでは,8月からエピソード3がスタートすることが発表されました。このアップデートは,エピソード2完結後の話になる一方で,“新生エピソード1”という位置付けで展開されるとのことですが,まずはこの基本コンセプトからお聞かせください。
シム氏:
はい。テイルズウィーバーの大型アップデートでは,新エリアやストーリー,そしてキャラクターなどを追加してきましたが,それは今回も同様です。ただ今回は,新規プレイヤーにとっての育成環境の改善や,長年の課題だった根幹システムの改修など,多岐にわたる変更も行っています。そこで,ストーリーが一区切りを迎えるタイミングでもあったので,リニューアルの意味を込めて新生エピソード1と発表させていただきました。
4Gamer:
なるほど。目玉になるのは,新キャラクターの「イソレット」かと思いますが,これは新生エピソード1の開始と同じタイミングで実装されるのでしょうか。
イ氏:
はい。イソレットを使用するための条件はこれといってなく,ベテランプレイヤーから新規プレイヤーまで,誰でもすぐに使えるようになります。
4Gamer:
オフラインイベントでも紹介されましたが,改めてイソレットの特徴を教えてください。
イ氏:
イソレットは,テイルズウィーバーの原作小説「ルーンの子供たち 冬の剣」における,ヒロイン的なキャラクターです。近接物理攻撃特化タイプの“双剣術ティエラ”,汎用タイプの“神聖チャント”という,2種類の戦闘スタイルが用意されているので,キャラクター作成時にどちらかを選択することになります。
4Gamer:
それぞれのタイプで,初心者向けやベテラン向けといった区別はあるのでしょうか。
イ氏:
とくにはありません。ティエラのほうが攻撃に特化しているので,分かりやすい性能ではあるかもしれませんが,神聖チャントでも攻撃力は十分にありますから,好みのタイプを楽しんでいただいて大丈夫です。
4Gamer:
戦闘面での特徴としては,ティエラの二刀流で,左右の手に別々の武器を装備できることが挙げられていましたが,これは具体的にどういったメリットがあるのでしょう。
イ氏:
まず左手の武器があるぶん,ほかのキャラクターよりも若干攻撃力が高くなるというのが大きな利点ですね。その代わり,武器を2つ入手しなければ真価を発揮できないということでもあるので,キャラクター育成の面では大変かもしれません。
4Gamer:
労力のぶん,見返りも大きいというわけですか。
イ氏:
そうです。あとは,片方の武器は物理攻撃用,もう片方は魔法武器用といった感じで装備すると,魔法剣士チックなプレイスタイルが可能になるのも特徴になります。
4Gamer:
そのほか,イソレットの開発時に苦労した点はありますか。
イ氏:
苦労したのはデザインですね。イソレットは原作小説に登場しているキャラクターですが,コンセプトアートなどの絵素材が存在していません。読者それぞれの頭の中に,イソレットを思い描いたイメージがあるはずなので,そこから大きく外れないように気をつかいました。
ク氏:
剣術の達人という男性的な要素と,20代の女性らしい落ち着いた雰囲気を持ち合わせているキャラクターなので,ほかのキャラクターと比べて大人びたシルエットになるように意識しています。個人的には,髪の片側が長く垂れているところにこだわって描いたので,プレイ時はぜひ注目してみてください。
ハイレベルキャラクター向けの新エリア「月の島」
4Gamer:
続いて,新生エピソード1で追加されるエリアの1つ,「月の島」について聞かせてください。
ク氏:
月の島は人里離れた群島で,「記憶島」「沈黙島」「祈願島」「喪失島」の4つのエリアで構成されています。大陸の文化の外にある島ということで,独特の雰囲気を表現できるよう,古代ギリシャの景観や建築様式をモチーフにしているのがデザイン上の特徴になりますイ氏:
レベル200以上のキャラクターであることが入場条件になりますので,フィールドエリアにはレベル200代前半を対象とした強さのモンスターが登場します。これまで頑張ってキャラクターを育ててきた人にとって,新たな冒険の場となるでしょう。
4Gamer:
ハイレベル向けなんですね。レイドボスも登場するとのことですが,やはりこれもかなり強力なものになるのでしょうか。
イ氏:
ええ。目安としては,レベル200~265のキャラクターが15~20名協力して,倒せるかどうかといった感じになります。討伐時の報酬は現在調整中ですが,それとは別に,ほかでは手に入らない特別な称号を用意する予定です。
シム氏:
一方で月の島には,初心者に向けたコンテンツも用意してあります。
4Gamer:
レベル200以上で初心者ですか?
シム氏:
ええ。詳しくは後ほど紹介しますが,新生エピソード1で追加される「ネニャフル魔法学院」により,低~中レベル帯の育成環境が大幅に改善されます。これにより,初心者のプレイヤーでも,ハイレベルに到達しやすくなるんです。
ただ,それは見方を変えると,冒険に必要なノウハウやテクニックを身に付ける期間が不足してしまうということにもなるので,幅広いプレイヤーが楽しめるように,ハードルを下げたコンテンツも用意しているのです。
4Gamer:
なるほど。
シム氏:
具体的には,3種類のミッションが用意されていて,そのうち2種類が初心者向けの内容になります。キャラクターの能力というよりは,操作の正確さや立ち回りが重視されるような感じですね。
残りの1つは,キャラクターの強さとプレイヤースキルの両方が求められる,既存プレイヤーにとっても手ごたえのある内容となっています。
4Gamer:
レベルで入場制限はあるものの,やりこんだプレイヤーにだけ向けた新マップではないんですね。
ところで,月の島は原作小説にも登場しています。今回「月の島に行くことになる」と聞くと,例えばボリスとナウプリオンの再会など,原作の続きを描くようなイベントを期待する人もいると思うんです。ゲーム内のストーリーは,原作と直接リンクしているわけではないと思いますが,そういったイベントは用意されるのでしょうか。
イ氏:
残念ながら,ナウプリオンの家は残されていますが,彼は島から旅立った後という設定なので,直接会うことはできません。ただ,おっしゃるとおり,ゲーム内の世界設定や背景などは原作小説にちなんでいますし,ゲーム内のストーリーは原作の著者であるジョン・ミンヒさんが監修を行なっているので,今後,原作に関わるイベントが実装される可能性はあります。
4Gamer:
あ,原作者自ら監修されているんですか。であれば,そういった原作ファン向けのコンテンツの実装も期待したいです。
楽しみながら手早くレベルが上げられる「ネニャフル魔法学院」
4Gamer:
少しお話が出ましたネニャフルについてもお聞きします。こちらも「ルーンの子供たち デモニック」で登場した舞台になりますが,どういったコンテンツになるのでしょう。
シム氏:
簡単に言ってしまうと,新規キャラクターをレベル200まで手早く育成するための施設です。テイルズウィーバーは長年サービスを続けてきたタイトルなので,ハイレベル向けのコンテンツが充実しています。ただ,新しく始めようとしても,そこに到達するまでに長い時間がかかるので,途中であきらめてしまう人もいるんです。
4Gamer:
長年サービスを続けているオンラインRPGにつきものの悩みですね。
シム氏:
ええ。そこで,新規キャラクターの育成をフォローする仕組みを作りたかったのですが,単純に「経験値を○倍」みたいな形にしても面白くないので,原作小説にも登場しているネニャフルを絡めてみることにしました。
イ氏:
ここでは,さまざまな講義やクエストを受けることで,報酬として経験値やアイテムが獲得できます。ソーシャルゲーム風のミニゲーム要素が取り入れられていたり,学友のNPCとイベントが発生したりするので,従来のように戦闘に明け暮れてレベルを上げていかなくても,楽しみながらハイレベルを目指せるようになっています。
4Gamer:
レベルアップのスピードは,従来比でどのぐらいになるのでしょう。
シム氏:
少なくとも2~3倍にはなります。頑張れば,レベル1から200まで1週間程度で到達してしまうかもしれません。
4Gamer:
それは早い! NPCとのイベントがあるので,これまでのキャラクターでも講義を受けたいという人もいるかと思うのですが,レベル200以上であっても学院生活を送ることはできるんですか?
シム氏:
いえ,レベル200を越えると,ネニャフルに入れなくなるので,ベテランプレイヤーでイベントを見たい場合は,新しくキャラクターを作成してもらうことになります。今回,イソレットが実装されますから,学院内は彼女で溢れ返るのではないでしょうか(笑)。
4Gamer:
なるほど(笑)。
そういえば,今回,月の島やネニャフルが実装されることに合わせて,従来のエピソード1,エピソード2が遊べなくなると発表されています。新生エピソード1という位置付けから,そういった形になっているのかと思うのですが,なぜあえて遊べなくしてしまうのでしょう。
シム氏:
それには理由があります。今回,ネニャフルのクエストなどを導入するために,マップのモンスター配置などを変更しているので,従来のエピソードをプレイしようとすると,ちぐはぐな難度設定になってしまうんです。なので,思い切って従来のエピソードは今後回想モードで見られるようにして,新しいエピソードを展開していくことにしました。
その代わりというわけではありませんが,キャラクター育成の環境は大幅に改善しましたので,新規プレイヤーでもかなり遊びやすくなるかと思います。
ベンヤは鎌による近距離物理攻撃と2タイプの魔法を使うキャラに
4Gamer:
オフラインイベントでは,「ソードアート・オンライン」とのタイアップも発表されていました。実際に開発作業を行ってみて,感想はいかがでしたか?
ク氏:
ソードアート・オンラインは韓国でも人気が高く,開発スタッフの中にもファンがいるので,作っていて盛り上がりました。オンラインゲームが舞台のアニメなので,テイルズウィーバーとの親和性も高く,満足のいくコンテンツができたと思っています。
4Gamer:
タイアップといっても,アバターアイテムを追加するだけでなく,ボスモンスターが用意されていたりと力が入っていますね。
日本運営チーム 嶋村 昭彦氏(以下,嶋村氏):
ええ。ボスを最初に倒したキャラクターは,特別な称号がもらえたりと,ソードアート・オンラインのキリト的な役割も演じることができます。
4Gamer:
難度はどのぐらいになるのでしょう。
嶋村氏:
専用エリアは下層,中層,上層,最上層の4つに分かれていて,それぞれ対象レベルが違います。ざっくり分けると,下層はLv1~100,中層はLv100~150,上層はLv150~200代前半,最上層はそれ以上といった感じですね。今回のタイアップはグラフィックスにもこだわっているので,細かい部分もぜひ注目してもらいたいです。
4Gamer:
もう1つ,発表会で大きな反響があったのは,「ベンヤ」がプレイアブルキャラクターとして登場するということです。実装は「2014年の早い時期」とのことで,まだ先になりますが,現時点で何か公開できる情報があれば教えてもらえませんか?
シム氏:
あまりお話できることがないので難しいですね(笑)。
ベンヤは元々幽霊として登場していましたが,ファンの皆さんの要望が多く,改めてプレイアブルキャラクターとして実装することにしました。彼女は,とある経緯で生身の人間に生まれ変わることになるのですが,その時に,コンセプトアートの後ろに描かれているリングがキーアイテムになるという設定です。
4Gamer:
一緒に描かれている鎌は武器でしょうか?
シム氏:
そうですね。この鎌は近距離攻撃タイプの武器になります。そのほかにも,魔法による遠距離攻撃タイプと,補助タイプを含めた3種類のスタイルが実装される予定です。これ以上はまだお話できません!
4Gamer:
分かりました,ありがとうございます。
それでは最後に,4Gamer読者に向けてメッセージをいただけますか。
シム氏:
テイルズウィーバーは長年サービスを続けており,古さが目に付く部分がありました。今回の新生エピソード1では,そういった部分を解消し,古いイメージからの脱却を目指しています。これからも末永く楽しんでもらえると嬉しいです。
嶋村氏:
新生エピソード1は,既存のベテランプレイヤーのみならず,新たに始める人も楽しめる内容です。生まれ変わったテイルズウィーバーを,1人でも多くの人に楽しんでもらいたいという想いを込めたアップデートになりますから,興味を持った方はぜひ,この機会に触れてみてください。
原作小説ファンからすれば,待望の実装となるイソレット。冒険の舞台も小説に出てきた月の島になるということで,実装を心待ちにしている人も多いだろう。今回のアップデートはコアなファンだけに向いたものではなく,キャラクターの育成環境を改善することで,新規プレイヤーにとってもプレイしやすい環境が整うことにもなる。現在テイルズウィーバーを遊んでいる人はもちろん,今は休止しているという人や興味はあるが遊んだことがないという人も,新生エピソード1導入となるこの機会にプレイしてみよう。
RMT4gamer編集しました
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