そろそろ空からの白い便りが届く頃。
さあ、今年も星芒祭がやってきます。
MHMUも、冒険者のみなさんと共に星芒祭を盛りあげるべく、
新たな贈り物を用意してきているようですよ!
え? どんな贈り物かって?
それがモーグリたちときたら、
「プレゼントは、ヒ・ミ・ツのほうが楽しいクポよ?」
と、なかなか教えてくれません。
そこで、いつもいつも潜入しては失敗する『週刊魔法パラダイス』の記者が、
今回は正々堂々と正攻法でモーグリたちにインタビューを敢行することに!
「いい? よく聞くのよ、記者ジェミミ!」
「はい、しっかり聞くであります、コナナ先輩!」
「今年の星芒祭では、いったいどんな新しいアイテムが追加されるのか。
それを調べるのがあなたの使命よ!」
「わかったであります!」
「これには、『週パラ』の独占取材の掲載チャンスがかかっているの」
「はい!」
「もう周回遅れのネタばかりの三文新聞なんて言わせないわ!」
「はい! ……って、そんなこと言われてたんですか!?」
「ええ。おもにあたしが」
「先輩が!?」
「ということは、あなたもよ!」
「なんだってー! ……あれ? えっと……あたし、も? あれぇ?」
「細かいことはいいの! さあ、行ってらっしゃい! 今回は正式な取材よ!」
「はい!」
ということでジェミミは燃えていた。
そりゃもう、これ以上ないくらいに燃え盛っていた。
突・撃・いんたびゅう! である。
いつものように変装してこっそり調査とか。
そんな絡め手ではなくて、正式な取材なのだった。
モグ工房の工房長への再三再四の取材請求が通り、晴れて本日の取材となったわけである。
時計の長い針がひと回りするほど待たされたが、
待ったかいあって、昼過ぎには工房長へと会うことができた。
景気はどうですか、ぼちぼちクポね、
みたいな中身のないジャブ代わりの挨拶を終わらせると、
モグ工房長へのインタビューを敢行する。
だが、さすがに幾百のモーグリたちを束ねる工房長だけあって、
肝心の話題になると途端に口が重くなる。
「星芒祭のその件については、ノーコメント、クポ」
つれない返事のモグ工房長。
「そこを何とか! でないと先輩にどやされます!」
ジェミミは、大きな丸い真珠が棒の先についた妙な道具を工房長へと差し出した。
「ん? これはなにクポ?」
しめた、とジェミミは思ったのだ。
工房長だって、モーグリ工房の人、じゃなくてモーグリだ。
珍しい仕掛けには興味を持つに違いない。
ジェミミの差し出した道具は、
魔道士の使うようなワンドの先に丸い玉を取り付けた形をしていた。
その玉から声が聞こえてくる。
『そうよ! しっかり、ジェミミ! 負けちゃだめ、食いつくのよ!』
モグ工房長が首を傾げる。
「これは……リンクパールクポ?」
「先輩が作ってくれたのであります!
つまりですね、こうやってわたしが声を拾うだけに専念すれば、
先輩は編集室に居ながらにして即座に原稿にすることができるっていう」
『だから、ゆっくりしゃべってくれなくちゃだめよ!』
これが今回の取材の秘密兵器だった。
マイリンクパールワンド。
略して「マイク」とジェミミは呼んでいる。
どうして、そこを略すのかは、ジェミミでなければわからない。
モグ工房長がやれやれと肩をすくめた。
「へんなものを考えるクポね……でも、何を言われてもダメクポ」
「そこを何とか!」
「だめだめ。あ、取材の時間は終わりクポ。
そろそろ工房の見回りをしないといけないクポ」
「工房長~~~~~っ!」
さっさと席を立ったモグ工房長の後ろをジェミミは付いて歩いた。
星芒祭の新アイテムの概要、それだけでもどうにかしてゲットしないと。
立ち入り禁止の工房内に入られたら終わりだ。
ジェミミは焦った。
そのとき工房の扉が開いて、職人モーグリ同士が言い争いながら出てきた。
「この造形では遊べないクポ! 作り直しクポ!」
職人の老モーグリが、緑色の丸いボールのようなものを若いモーグリに押しつける。
「モグは、設計図通りに作ったクポ! これは設計図が悪いクポ!!」
「じゃあ、それを持ってみろクポ! ものすごーーーく持ちにくいクポ!」
緑色の丸い塊は、モーグリたちの手のひらよりもちょっと大きくて、
とげとげした形状のために、確かに持ちにくそうだった。
なんだか、西の大陸にいるという生き物に似ている気がする、とジェミミは思った。
確かアドゥリンでマスコット人形にもなっていたような……。
「……持ちにくいクポね」
「だから、作り直しクポ!」
「そんなこと言っても、これから設計しなおしなんて無理クポ!
もう納期に間に合わないクポ!」
「モグ工房の誇りにかけて、そんな中途半端なものでは──」
「もしもしー。あのぉ、ちょっといいですかー?」
空気を読まずにジェミミは職人たちの会話に割って入った。
マイクを突き出して問いかける。
「いったい何を作ってるんでしょう?
もしかして、星芒祭のアイテムですかぁ?」
「こらー! 勝手に工房内でインタビューしてはいけないクポ!」
職人モーグリたちは、ジェミミの突き出したマイリンクパールワンドを見つめた。
棒の先に丸いガラス玉のようなものがくっついている。
すごく持ちやすそうだった。
「「これだー!!」」
「はい?」
「これで解決するクポ!」
「うむクポ! すぐ新しい設計図を作らせるクポ!」
「あ、あの~。だから、いったいどんなアイテムを……。
あ、ちょっと待って、その緑色の丸いのをよく見せて~~~!」
職人モーグリたちは、ものすごい勢いで工房へと突進すると、
扉を開けて中へと素早く飛び込んでしまった。もう手が届かない。
「ああ~。行っちゃったあ~~~~~っ」
『ジェミミ! なにやってんのよ!』
ジェミミは、へたりとその場にへたりこむ
特ダネの香りがしたのだ。それをみすみす逃してしまった。
「ぐっすん」
「ふう。しかたないクポね」
「モグ工房長……」
「こっちにくるクポ。
あれのほかにもうひとつ隠し玉があるから見せてあげるクポ」
「えっ?」
「結果的にモグたちを助けてくれたみたいだから、
少しだけ新しいアイテムについて教えてあげるクポね」
「えっ?」
「その代わり、星芒祭ぎりぎりまで記事を伏せることが条件クポよ?」
「は、はい!」
『でかした、後輩!』
「やったぁ、特ダネだああ!」
泣きべそだったジェミミの顔が、その冬いちばんの笑顔になった。
Story : Miyabi Hasegawa Illustration : Mitsuhiro Arita |
開催期間
本イベントは2014年12月18日(木)17:00頃より、12月31日(水)23:59頃までを予定しています。
ゴブリンたちからプレゼントを取り返そう!
モーグリは、ゴブリンたちが持っていってしまったプレゼントと調度品を探しています。街を徘徊しているゴブリンたちからプレゼントと調度品を取り返してあげましょう。まずは以下の場所にいるモーグリに話しかけてみてください。
北サンドリア/バストゥーク商業区/ウィンダス水の区(北側)
また今回の星芒祭では、無事プレゼントを取り返した際にモーグリから贈られるお礼の品に、かわいいリフキンを模したキャンディーが加わりました。ゴブリンたちからプレゼントを取り返し、キャンディーを手に入れましょう!
※ゴブリンたちからなかなかプレゼントを取り返すことができないときには、モーグリに話しかけるとヒントをもらえる場合があります。
※パーティを組むとゴブリンからプレゼントを取り返すことのできる可能性が高くなります。パーティの人数が多いほど、ゴブリンたちとの交渉はうまくいくようです。
さらに、星芒祭を記念してスノーマンキャップのハイクオリティ品「フロスティキャップ」をご用意しました。
フロスティキャップをつくるには、合成でスノーマンキャップに「雪が関連する何か」を加える必要があるようです。
合成レシピを見つけてフロスティキャップを手に入れましょう!
※ノーマルクォリティの「スノーマンキャップ」は特設店で購入可能です。特設店の詳細は「こちら」をご覧ください。
これまでの報酬アイテムについて
過去の星芒祭で配布されたアイテムは以下の場所で手に入れることができます。
1)ミニゲームを遊ぼう!
イベント期間中、以下の場所にいるNPCに話しかけるとミニゲームを遊ぶことができます。
ミニゲームをクリアすると星芒祭にちなんだアイテムや調度品「オーケストリオン」の合成素材とだいじなもの“オーケストリオン譜”が手に入ります。
南サンドリア(間違い探し)/バストゥーク港(ヒヨコボックス)/ウィンダス森の区(ジョブ当て)
※調度品「オーケストリオン」の詳細は「こちら」をご覧ください。
2) 特設店で買い物をしよう!
以下の場所にいるモーグリが、星芒祭にちなんだアイテムの販売を行います。
北サンドリア/バストゥーク鉱山区/ウィンダス水の区(北側)
3) モーグリたちのお手伝いをしよう!
モーグリたちはプレゼントやカードを配るのを手伝ってくれる冒険者を探しています。モーグリを手伝うと素敵なアイテムと、だいじなもの「プレゼント引換券」がもらえます。
以下の場所でモーグリを見つけ、話を聞いてみましょう。
・街の人々にプレゼントを届けよう!
南サンドリア/バストゥーク鉱山区/ウィンダス水の区(北側)
・冒険者にカードを届けよう!
北サンドリア/バストゥーク商業区/ウィンダス森の区
4)箱を壊してプレゼントを手に入れよう!
日頃からお世話になっている冒険者の皆さんに感謝をこめて、モーグリがプレゼントの入った箱を用意しているようです。
箱は以下のエリアに置いてありますので、見つけたら壊してみましょう。星芒祭にちなんだアイテムや、だいじなもの「プレゼント引換券」が手に入るかもしれません。
西ロンフォール/東ロンフォール/北グスタベルグ/南グスタベルグ/西サルタバルタ/東サルタバルタ
5)プレゼント引換券をアイテムと交換しよう
以下の場所にいるモーグリに、星芒祭で手に入れただいじなもの「プレゼント引換券」を渡すと、星芒祭に関連した素敵なアイテムと交換してくれます。
南サンドリア/北サンドリア
バストゥーク商業区/バストゥーク鉱山区
ウィンダス水の区(北側)/ウィンダス森の区
6)子供たちに夢を与えよう!
イベント期間中、以下の場所でスマイルブリンガーが子供へのプレゼントを配っています。
子供のNPCにそのプレゼントを渡して、多くの夢を与えると何か良いことが……?
北サンドリア/バストゥーク鉱山区/ウィンダス水の区(北側)
※子供たちにプレゼントを渡すには、アイテム「ドリームキャップ」か、「ドリームキャップ+1」を装備している必要があります。ドリームキャップは特設店で購入することが可能です。
7)「スマイルブリンガー・ブートキャンプ」に参加しよう!
星芒祭期間中は、スマイルブリンガー・ブートキャンプに参加するためのギルが不要になり、普段とは違う特別な報酬が用意されています。
スマイルブリンガー・ ブートキャンプに参加するには、以下の場所にいるスマイルサージェントに話しかけて参加申し込みをしてください。
訓練は初級、中級、上級の3つに分かれて おり、難易度に応じて報酬が変化します。
初級:東ロンフォール/南グスタベルグ/東サルタバルタ
中級:ラテーヌ高原/コンシュタット高地/タロンギ大峡谷
上級:バタリア丘陵/ロランベリー耕地/ソロムグ原野
オーケストリオンとは
オーケストリオンは、モグハウスのBGMを自分が選んだ曲に変更できるようになる調度品です。星芒祭のミニゲームで素材を集めて合成するとオーケストリオンが完成します。
選べる曲はだいじなもの「オーケストリオン譜」を手に入れることで増えていきます。オーケストリオン譜は「ミニゲーム」やモグボナンザで入手可能です。
BGMの変更は、オーケストリオンを設置することで扉付近に出現する“Symphonic Curator”から行います。
変更したBGMはモグハウス招待で招いたPCにも反映されます。ただし、インストールされていない曲が選択された場合は、モグハウスの曲が流れます。
※調度品「スピネット」を設置している場合、オーケストリオンでスピネットに対応した曲を選択することも可能になります。